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このような弱点を心得て、それらをカバーすることが必要です。
そこで、このことについてもう少し考えてみます。
人は生きて考えるものですから、機械とは違って、身体の調子、心の状態がいつも変わっています。
それがいつでも状況に合わせて活動し続けられるという長所でもあるし、反対に、自分の都合で調整してしまうというように、外から見れば不都合な弱点にもなるわけです。
人の弱点を見てみると、まず第一に疲労することです。
人は活動し続けると体力が消耗して活力が低下します。
この活力の低下は、身体が休息を求めているサインです。
第二は、錯覚や勘違いをしたり、することにバラツキがあるということです。
これは、人の感覚や思考や運動が、それまでの経験やその時の心身の状態に影響されるため、機械のようにはできないということです。
第三に、行動が感情に左右されやすいということです。

 

 

 

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